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▼静岡県焼津市で講演して参りました。

平成17年3月9日(水)、静岡県焼津市農業振興会主催による講演会が開催され、講師としてお招き頂き頂きました。
これは、焼津市農業振興会会員、焼津市農業振興女性の会会員、焼津市農業委員の方々を対象に実施されたもので、「生き残れる農業経営・農業地域」をテーマにお話して参りました。

焼津市は全国有数の漁業のまちで、マグロ、カツオ(遠洋・沖合漁業)の水揚げ高は全国一位を誇ります。
農業粗生産額は21億8000万円(平成13年)で、静岡や名古屋、東京といった大消費地も近いことから、都市型均衡農業の市でもあります。地産地消にも積極的に取り組まれ、JA朝市、いろどり市、キラキラビレッジ直売所(養鶏場自動販売機)、ユニークなももちゃん農園など、消費者の顔が見える農業に努力されておりました。
しかしその一方では、都市型均衡農業のために恵まれた兼業農家が多く、農業に意欲のある方、頑張っている二種兼業農家との意識に若干の温度差が見受けられました。
また「おいしいご飯で健康づくり」をテーマに、「全国お米まつりinしずおか」が開催され、その中でお米日本一コンテストがあるとお聞きしております。親子農業体験教室などユニークな取り組みで意欲的に盛り上げている様でした。ただ、市民はもとより静岡県内外にニュースとしての情報発信がなされていない印象を受けました。食農教育は、今後益々求められるところですので、こういったイベントは大いにアピールして頂きたいと考えます。

そんな状況を踏まえ、この度は次のようなお話をして参りました。
●事業を展開する上で大切なことは、固定観念、先入観を捨てること。その弊害として、縦割り組織を排除し各関係機関、異業種等とのネットワーク構築が望まれるところ。
●出来ることから、一つ一つクリアすること。何が壁となる障害なのかを洗い出し、各機関の関係者によるプロジェクトチームを作り、事業を見直すことが重要。智慧を出し合って成功へと歩を進める。
●農業経営上必要なことは、体(五感)をフルに使って消費者の生の声を聞き、得たものから実践・実行(行動)を起こせ。
●手抜きやいい加減ではダメ。信頼の積み重ねが信用となる。
●商売を「笑売」→「勝売」にしていく。笑顔(感謝、思いやり、温もり)は人と人を繋ぐ最初のコミュニケーション手段である。そこから対話が生まれ、信頼が生まれる。
●売れる、儲かる、面白い農業に励むこと
●消費者の素朴な疑問を納得させられる根拠と裏付けをすること
●農業の魅力と資源は無限にある(都会から来た場合には、石ころでも、草でも、雪でも、自然がまるごと観光資源になる)
●意識改革がまず第一(過去と他人は変えられないが、自分は変わることが出来る!!)
●農業がもたらす5つのキーワード
 ①本物
 ②健康、安全、安心、癒しの空間
 ③遊び心(体験、体感、実感、感動)
 ④季節感(四季折々、体で肌で目で感じる衣食住)
 ⑤土づくり、人づくり、地域づくり
●経営の5つのキーワード
 ①経営が成り立つ
 ②人材が育つ
 ③固定観念を断つ
 ④お客様の顔が立つ
 ⑤地域社会に役立つ




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