▼映画2005/05/09 20:50 (C) ボク ト オレ
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両親は映画が特に趣味ではないが、ボクらを楽しませるためなのかよく映画の話をした。
たぶん初めて見た映画は「未知との遭遇」だったように思う。
まだ小さかったボクはその映画の内容が理解できなかった。
ただ単にUFOが空を飛び、宇宙人が出てくる、そんな印象でしかない。
ボクはいつウルトラマンが出てきて悪い怪獣と戦うのだろう?と思っていた。
映画自体はすごく長い映画で途中騒いだだろう。それでも最後までしっかり見たように思う。なぜならボク的にはとても感動したからだ。
内容などわかるはずもない。
映像のすごさなどわかるはずもない。
それでも感動したコトだけは覚えてる。
ボクの兄は最後の方には寝ていた。映画館を出るときには親父の背中にいたからだ。終わってからの親父の顔はあまり楽しそうではなかった。それは両親ともそうだったように思う。
その出来事からボクだけは映画に興味を示しだした。
少ない小遣いをためては電車で映画館に足を運び、映画のパンフレットを握り締めて帰ってくる。またあるときは近くの市民会館にきた映画を見にいったりした。
高校の頃には本気で脚本家を考えた。
しかし、少しだけ勇気が足りなく、その道を断念した。
いまでも映画はよく見る。
しかし映画館で見ることは極端に減った。映画館で見たい映画が減ったからかもしれない。
自分が脚本家になったのだったらどういう映画を作っただろう。
どういう音楽を作ったのだろう。
「もし」「でも」はないけれど、ヒトツだけわかることがある。
もう少し勇気があれば違う自分にはなってはずだ。