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▼木取りの流儀

木取りの流儀/
「木取り」とは丸太から、想定したサイズの材を伐り出す事と考えている。

根元の地面から30cm上からカットし2mの一本は木取り完了し制作中である。

その上の部分をまず3分割にカットした。この部分でもまだ直径は90cmある。

下部の材と比べ大きなコブや、ウロ化した枝、最上部には二股になり芯が複数有る。

3分割の下の部分の木口を見てみると、芯付近に黄土色の大きく腐朽部が現れた。

これは最下部から続いている。枝が折れ、その部分を樹皮が覆い、カサブタ状の部分

もある。これらの使えない部分を避け、どう木取りするか図解してみた。

こういう場合、マーキングと獅子頭の型を使って表してみよう。


基本的な丸太木取りの断面図 Aの頭部と顎 Bの頭部と顎 


断面写真の上部にはウロがありカット 赤いラインが腐朽部


型を当てがって木取り位置を決める。 カットする順番とチェーンソーのズレに注意


このパーツからは頭部一つと顎二つしか取れなかった


頭部

樹皮部には虫が発生するので、皮剥きで剥がす。





樹皮の下には白い肌色の瑞々しい白太部が現れた。酸化するのだろうか徐々に褐色化していく。



一気に融雪し乾燥してきたので短時間だが頭部の天日干しを行う。




木取りしていた高さの無い木地が有り、飯豊型の獅子頭に荒彫りを行う。モデルは完成した木地
である。塗り完成したモデルより参考にし易い。




2022/03/30 08:15 (C) 獅子宿燻亭10
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