▼平成から令和へ、かかれ虹の橋2020/01/01 15:42 (C) レインボープラン推進協議会
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私は、長井市に住む私たちにとっての平成は、レインボープランとともに歩んだ循環型地域づくりの時代でもあったと思います。
振り返ればレインボープランは、平成元年に開催された長井市の将来を描く市民会議で、地域の自然と農と食をどう守るかを話し合う中から生まれてきた事業です。
市民と行政が協力して8年かけてコンポストセンターの稼働を実現し、大小様々なハードルを少しずつ乗り越えようと官民で挑戦し続けてきた30年でした。
平成は、循環型社会形成推進基本法が制定され社会全体が大量生産・消費・廃棄型から循環型への転換を推し進めた時代で、台所と農業をつなぐ循環をいち早く実現した長井市はその先駆者として、全国海外へ循環型地域づくりに取り組む勇気をお分けしてきました。
市外の方々から「よく20年以上も続いている」と驚かれますが、様々な課題がありながらもレインボープランを動かし続けているものは、市民の篤実さと豊かな地域を次世代へ渡したいという気持ちであり、長沼孝三さんが説かれた「長井の心」そのものだと思います。
平成に生まれレインボープランの歩みと時期を一にして育った市民の方々が、今後は地域を担う中核となっていきます。
時代が変わっても自然・土・食・命の大切さは変わりません。
レインボープランの「レインボー」には、過去から現在、現在から未来へかける虹の橋という意味も込められていますが、平成の大人たちが創ってきた食と農の循環の輪は、平成生まれ世代の目にはどのように映っているのでしょうか?
子どもや孫の寝顔に地域の健やかな未来を重ねながらレインボープランを育んできた私たちの思いを、しっかりとバトンタッチしてゆきたいものです。
レインボープラン推進協議会会長 若林和彦
(広報ながい 2020年1月1日号 虹の郷発希望行き 掲載)