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▼筑豊、北九州にて

筑豊、北九州にて/

先週は筑豊地方、北九州に行ってきました。

朝倉の寮からまっすぐ北上すると筑豊地方、飯塚市、田川市に着きます。筑豊地方は昔、炭鉱で栄えた地区です。

飯塚市の旧伊藤伝右衛門邸です。昔の炭鉱王のお宅ですね。

かなり立派で庭も広いです。

そして、これが市内にあるボタ山です。ボタとは炭鉱を掘った時にでるカス、残土です。それが山になっています。スキップというトロッコで積み上げたようです。多くは撤去されたようですが、現存するものの一つです。

そして、隣町の田川氏の炭鉱記念公園に行きました。

一番目を引くのがこの立坑櫓(たてこうやぐら)です。これは何かというと、一番有名なのはジブリの映画の天空の城○ピュタで○ズーが親方に手が離せないからお前やれと言われて操縦したエレベーターですね。下の段にちょうどトロッコが入るようになってますね。上の段に人が乗ります。

深さはなんと300m以上あります。それをほとんど自由落下の速度で落とすらしいです。手すりにつかまってないと足が浮いたり、慣れてないと失神したりするそうです。

そして、親方に「今日は残業はなしだ。ボイラーの火を落とせ」と言われたボイラーが下の写真です。

これは蒸気機関で機関車のようにボイラーを焚いて炭鉱の動力に利用しました。エレベーターやトロッコ、そして主に抗内に溜まる水を排水するための動力です。24時間常時排水してないとあっという間に立坑は水没します。なのでジブリのようにボイラーの火を落としてはいけません。炭鉱は24時間ボイラーを焚き続け24時間代制で稼働していました。このように煙突が高いのは同じ場所で巨大な機関車が煙を吐きづづけるようなものですから煙突は高ければ高いほうがいいからですね。炭鉱節のちょうど光って見えない部分は 「あんまり煙突が高いのでさぞやお月さん煙たかろう」 と書いてあります。

中編に続く

 

 


2019/12/06 07:09 (C) 蛇谷治山工事
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