▼小松皇大神社の獅子頭2018/10/06 09:02 (C) 獅子宿燻亭7
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中小松の皇大神社所蔵の獅子頭である。
記名が無く正確な奉納年月日はこれから調査になる。
以前作った報告書を見てみる。
上部の写真右の獅子頭は小松町内で写真館を営みながら獅子頭を戦後多数制作している佐藤太蔵氏の作。
本年、修理した川西町浮島神社の現在使用している二頭のうち一頭が佐藤太蔵氏と分かった。
以前、西大塚の個人宅の獅子頭も修理したが作風がまだ確定出来ないでいる。
皇大神社最古の獅子頭は破損し既に引退し、現在神社の例祭では太田康雄氏の作の獅子頭を使用している。
総宮系の黒獅子だが鼻が高く唇の元が広がり、太蔵氏独特の風貌に作られているので作風を知るには今回の滞在
は良い機会となった。
数年前に、こちらの皇大神社の境内にある護国神社解体の件で訪れ、獅子頭も拝見していた。
宮司さん宅の床の間に三頭が安置されていて、左は確か最古の獅子頭と聞いた覚えがあり、中央は太田氏の作、右
が太蔵氏の作だった様な気がする。
最古の獅子は皇大神社で獅子舞が無かった時代、獅子舞をしたいという熱狂的な佐藤運太郎が新山神社の獅子頭を真
似て作った。見よう見まねで獅子舞を始めたが好評でご祝儀が沢山集まったが、神社外で獅子舞をするのはけしから
んと横槍が入り中止させられ、それが神社で獅子舞を始める切っ掛けとなったという面白い由来がある。
今回お借りしている獅子頭をよく見ていると、護国神社の拝殿彫刻を制作した佐藤光雲の作風に見えてきた。
護国神社建立の際に獅子頭制作の依頼が耕雲にあったのではないだろうか?
右端の獅子頭も再度調べてみたくなった。