▼古志田の櫻神社から添川熊野神社の獅子頭2018/07/16 08:39 (C) 獅子宿燻亭7
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▼古志田の櫻神社から添川熊野神社の獅子頭2018/07/16 08:39 (C) 獅子宿燻亭7
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15日、朝の上新田皇大神社取材を終えて長井に戻り、午後から再び米沢に向かう。
ここまで取り憑かれないと、未知の獅子頭に遭遇出来ないのだ。
古志田町は愛宕の火祭りで有名な羽山神社や櫻神社の側に「うふカフェ」が有り、南に進むとオタカポッポ
の工房や笹野観音があるので分かりやすい。
神事の準備でバタバタ中の中、拝殿の獅子頭を案内して戴いた。
これから子供たちが一対の宇津権九郎型の獅子で町内を回るらしい。
拝殿には古い獅子頭が台座の上に鎮座して居た。塩井の毘沙門天の獅子頭を彷彿させる装飾的な神社の獅子系
の造形は信州 金沢風に感じられる。
丁寧に作った佐藤耕雲の作にも思われるが、塗面の剥離の状態が悪く時代が合わない様だ。
台座に記名があり明治45年7月吉日とあるが、この獅子頭内部に記名が無く獅子頭用の台座奉納の文言もないので
不明である。しかし獅子頭の風化具合はちょうど良い年代である。
神具物置を覗くと記名の木札がいっぱいあるが、このタイミングで調査は憚れるので早々に拝殿を出た。
間も無く神事が始まるのだ。
重い古い獅子頭には獅子幕が取り付けられていた。
隣の遠山地区の羽山神社では青年たちが一対の獅子頭で地区を回って居たので、今は子供たちが軽い宇津権九郎
獅子で回っているのだろう。
余りにも酷暑甚だしく、子ども獅子の確認をする気分でないので帰路につく。
今泉辺りに来た頃、そういえば黒沢坪沼でもお祭りだったなと方向を変えた。
飯豊町添川のバイパスから右折すると、もしかして添川の熊野神社もお祭りかも? と頭に過ったので
訪れてみると案の定、遠くから白い幟がたなびいている。
夏の日差しを浴びて稲穂も順調に伸び、これ以上無いほどの緑が視界に溢れている。その中に祭りの幟旗の
白は、素晴らしい視覚的効果を放って目立っている。近づくに連れ獅子舞太鼓の音が大きくなって行く。
神社はもぬけの空で獅子舞は町内に解き放たれた様だ。
神社番の方にお願いして、神社の隠居獅子や拝殿の木札や記念写真を拝見した。
添川の獅子頭は耳が垂直に立っている所が珍しく、隠居獅子の前歯はへの字型に作られている。
あまり見ない作風なので作者が頭に浮かんでこない・・記名を探すが無い。
持ち手の構造が軸棒と別になり珍しい。萩生の諏訪神社の獅子を作った西大塚の金子豊夫氏 ?
二つの獅子箱には昭和63年とあり一緒に作ったのだろうか。この時、獅子頭を新調したのだ
とすれば、今渡行中の獅子は渡部 亨氏の作かも知れない。
傍の古い太鼓台背中にはミノにある様な藁の背当てが取り付けてあり「新野左七」と大きく記名があった。
現在の宮守が新野さんという方なので、その御先祖の寄贈だろう。
なんと古びて味わいのある太鼓台なのだろう・・・背負う方への気配りを感じる。
改めてお祭りが終わってから宮守の新野さんに取材させていただこう。
暑さもピークの中獅子舞の一行が田園の中を移動して行く。
多少目眩もして来たので温順しく帰ることにした。