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▼赤ん坊の豪速球

赤ん坊の豪速球/
午前3時。

半ば朦朧としながら、
産まれたての赤ん坊とガチで対峙していると、
時折人間の眠っていた能力が呼び起こされる。

当たり前だが彼らは言葉を話すことが出来ない。
だから自分の感情や要求をノンバーバルな
パッションで伝える他ない。

にも関わらず、
我々大人はその要求を割と的確にキャッチする。

(と言っても、腹が減ったとか、
うんこして気持ちが悪いだとか、
何と無く物足りないから抱っこしろだとか、
要求の種類は限られてはいるのだが。)

何が言いたいかというと、
我々は普段言語に頼り過ぎていて、
言葉を獲得する以前にあったはずの
発信と受信の能力をあまり信用していない。

以前海外を放浪したときに感じたことは、
「めっちゃありがとう」とか「まじごめん」とか、
ここ一番で伝えないといけないことは
言語を習得していなくても伝わるということだ。

というか言語が話せない方が
伝わるかも知れないとさえ感じる。

野球投手でいうところのコントロールが、
ニュアンスを正確に伝えることだとすれば、
パッションはスピードとか球威みたいなものだと思う。

赤ん坊が投げる球は、常に大谷翔平ばりの豪速球です。

2017/12/26 04:42 (C) NAOのブログ
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