▼飯豊の高柳 宝龍神社の獅子2017/11/16 21:24 (C) 獅子宿燻亭6
▼おつかれさまでした是非今後も調査よろしくお願いします?
2017/11/18 13:32:特派員
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飯豊町黒沢の高柳は白鳥が集うスワンパーク付近、長井との境の集落だ。
本日初雪の予報も有り西山は険悪な雪雲に囲まれて凍てついている。
朝靄で姿は見えないが白鳥が合図の鳴き声を上げながら、餌場に移動しているも恒例の風物詩
である。
以前、この高柳地区15戸でも宝龍神社の例大祭に獅子舞を行なっていた。
その獅子舞も平成六年以降、人手不足で廃止になってしまった。
その獅子舞のビデオ映像を見たのが記憶にあり、黒沢の特派員にお願いして獅子頭拝見を代表
の方に依頼していただいた。
獅子頭は二頭有り、一頭は竹田吉四郎の作と、小振りの一頭は町田与四郎と思われる。
年月日や作者の記名は無いので、あくまで獅子頭を見た獅子彫りの勘である。
町田氏の獅子には牙の唇の上に髭が無いのが気になる。川西小松の新山神社もそうだが、何と
も云えない。
獅子幕や化粧回し、提灯等は新調したばかりでビデオの映像で見た獅子幕と違っていた。
化粧回し収納の紙箱に高畠町の島崎染屋の名前を見つけたので、そちらに制作を依頼したのかも知れ
ない。
残念ながら、その古い獅子幕は処分したという話なので誠に残念。というのも当店、獅子宿燻亭に
展示している明治27年と記名がある獅子幕と模様の作風が酷似していたからである。
化粧回しの醜名も立派なものだが「龍九」と読むのか「九龍」なのか不明だった。
また、先頃拝見した川西町時田や中大塚の熊野神社の回しと作風が似ている。化粧回しの制作元
も今後探っていきたい。
太鼓が押し入れに吊り下げられていて、胴は丸みを帯びて古そうな型である。
良い音がしそうだ。中島屋太鼓店で修理跡があるが、製造元の焼き印を見つけた。
中央が擦り減って解読するのが大変だったが判明した。
「浅草 亀岡町 御太鼓所 石垣孫市」だった。
浅草の亀岡町の住所表示は明治4年から昭和7年まで用いられ、石垣孫市は江戸時代より代々襲名さ
れてきた高名な太鼓師の名前だった。
意外にも、江戸で作られた太鼓と出会うとは驚きである。
私の興味の範疇がまた広がったようである。
今日の新聞で西置賜の各市町村の人口予測の動向の記事があった。
2040年には西置賜全体で、なんと4万人弱である。
長井市は2万人、白鷹は1万人、飯豊は5000人を割り小国は5000人弱。
30年先、西置賜で2万人も減少するのだという・・・。
生活全般に影響する事は必至で地域コミュニティを支える祭も存続出来るか疑問だ。
30年後は様々な職業がAIに淘汰されているだろう。
獅子彫り師も幻の工芸家として姿を消すのだろうか?