▼退院しました。2017/10/24 15:55 (C) ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ
|
▼100advertising▼ranking
|
(C) Stepup Communications Co.,LTD. All Rights Reserved Powered by samidare. System:enterpriz [network media]
|
▼退院しました。2017/10/24 15:55 (C) ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ
|
▼100advertising▼ranking
|
(C) Stepup Communications Co.,LTD. All Rights Reserved Powered by samidare. System:enterpriz [network media]
|
今月20日、病院での長いリハビリ生活を卒業いたしまして、ようやくに退院してまいりました。入院したのが9月6日ですから46日ぶりのシャバの空気と言うことになります。
大勢の方からありがたい励ましの言葉と、たくさんのお見舞いをいただきました。改めてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
見た目にはほとんど障害らしいものはありません。話すこと、歩くことは以前とほぼ同じようにできます。しかし、計算すること、漢字を書くことなどの能力はずいぶん影響を受けました。
15―7などの繰り上がり、繰り下がりの計算ができない。何ぼ繰り上がったのか、繰り下がったのかが瞬時に忘れてしまうのです。記憶としてとどまらない。これを克服するためには、計算をやり続けるしかありません。やり続けることで頭の回路が少しづつ繋がっていくかもしれない。それを信じてやりつづけるしかない。たとえるなら、一人、真っ暗な場所に閉じ込められ、大声を出しても誰も応えてはくれない。それが何日も何日も続く。こんな孤独感を伴った歩みに似ています。
ずいぶん長い間、小学一年生の問題と格闘し、頭を掻きむしって苦しみ、ようやく解けるようになった時には、誰もいない食堂に顔を伏せて、泣きました。今は加減乗除、ゆっくりですがほぼ解けるようになりました。
他にもいくつかの障害を受けています。そのためまだリハビリは半ばです。
週に2回、米沢のリハビリセンターに通いながら、失った能力を取り戻すための努力が続きます。これからもまだまだ苦しまなければなりませんが、
しかし、その努力がきっと単なる失ったものを「取り戻」すだけではなく、私の人生にもう一つ違う色合いを加えてくれるに違いないと感じています。
2017.10