▼手ノ子八幡の獅子幕2017/09/19 08:21 (C) 獅子宿燻亭6
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台風と共に三連休に各地でお祭りが開催された。
今月初めに飯豊町手ノ子の八幡神社の幕の修理依頼があり祭の直前に間に合わせた。
数年前、本番直前に顎の破損の依頼があり、仮止め補修を行なった。祭終了後改めて修理した
り、また直前で草鞋が無い事が判明して大騒ぎしたり役員衆はさぞかしハラハラしただろう。
獅子幕の前幕が劣化し縄暖簾状態だった。
これでは透けて獅子振りがあらわになってしまう。
ワラワラ段取りして染めてもらい縫製した。
30cm丈を延長する注文もあり、前幕が伸びた分を裾を足して縫製した。
頭に乗せず腕で伸し上げて舞う形なので、獅子振りの下半身が見えてしまっていたのだ。
獅子幕の模様は総宮系の波浪模様とは少し違ったデザインで面白い。
珍しい柄の獅子幕があるという話なので夕方、神社に訪れると獅子は既に道中に出て留守番の
役員さん立達が待機していた。
獅子幕の見分をお願いすると快く許可を戴いた。
拝殿の奥には隠居の古い獅子頭が鎮座していた。
左が隠居獅子、右が五十嵐氏の現役獅子。
この古い獅子頭は安永九年(1780)作者不明だが高橋小兵衛ではないかと推測している。
お隣、長井の平山熊野神社に同年の小兵衛作の獅子頭がある。
総宮神社略史にも「安永年間 宮村に小兵衛と云う大工あり この小兵衛に命じて又似せ造ら
せたり」とあり元治元年(1864)に塗り替えした獅子頭の作者ではないだろうか?
また総宮神社略史には天明二年(1782)総宮神社に鬼面を寄進した婿入り以前の塗師 飯沢
市之丞(平吹市之丞)と大工 高橋小平の名前が残されていることから、手ノ子の古い獅子も
高橋小兵衛の作と考えられる。
平山熊野の獅子頭には「塗 成田」とだけ記載有るが、こちらも飯沢市之丞ではないだろう
か。
拝殿で獅子幕を拡げ拝見した。
染め抜きの幕でなく、紺の厚手綿生地に白い細い幅の布と巴を縫い付けた獅子幕だった。
手ノ子のお祭りの太鼓の音をたよりに駅の方に向かうと神輿渡行の獅子舞行列が見えてきた。
日の入りが、早くなってきたので照明が点灯し高張提灯に火が灯されてきた。
駅の手前に橋があり、獅子舞の橋渡しが始まった。
側の空き地に臨時の休憩所が設けられ、建元たちが神妙な表情で獅子のお休みするのを待って
いた。