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▼おじいちゃんの人生を孫に伝えたい…

おじいちゃんの人生を孫に伝えたい…/

 

『んでも、おもしゃいっけ』

 天童市 長瀬行明さん

 

長瀬さんの娘さんから、ご両親の金婚式と

ご自身に男の子が誕生した記念になるものを…とお話をいただいて、

お父さまの長瀬行明さん(当時75歳)の自分史づくりをお手伝いしました。

 

タイトルの『んでも、おもしゃいっけ』は山形弁で、

「でも、おもしろかった」という意味。

 

ご夫婦で、手広く果物の仲卸商を営む行明さんと奥さまのヒサヨさんが、

二人三脚で歩んできたこれまでの商売人生を振り返って

「大変なこともいっぱいあったけど、んでも、おもしゃいっけね」と

笑顔でおっしゃった言葉をタイトルにしたものです。

 

語り手のお話をお聞きして、それをもとに文章をつくる「聞き書き」で、

文章作成から編集・制作まで手がけました。

 

 

               

 

 

ご両親にとっては7人目の孫になる息子さんに

「おじいちゃんの人生の歩み」を伝えたいという娘さんの想いがこめられた

『んでも、おもしゃいっけ』。

 

行明さんのお父さまが若い頃、農家から八百屋になった話にはじまり、

高校を卒業するとすぐに家業を手伝い、商人としての第一歩を踏み出したこと。

お見合いで一目惚れした奥さまとのスピード結婚、

夫婦で力をあわせ、時代の波を乗り越えて商売を大きくしてきた喜びと苦労、

3人の子どもたちの成長の思い出、孫たちへの想いなど、

行明さんご本人の足跡とあわせて、ご家族の歴史を綴った一冊となりました。

 

 

               ●

 

 

行明さんは、自分史づくりを進めている間、

昔のことを思い出してご家族に話したり、冊子に載せる写真を探したり、

いきいきとして、とても楽しそうだったと、娘さんが喜んでくださいました。

 

完成した『んでも、おもしゃいっけ』は、

身内や親しい方、仕事でおつきあいのあった方などにお渡しして、

昔話に花が咲いたとうかがっています。

 

また、東京に住んでいるお孫さん(中学2年の女の子)が

『んでも、おもしゃいっけ』を読んで、

「おじいちゃん、すごい!

 それに、ひいじいちゃんも、おもしろい人だったんだね!」と言ったとか。

 

このお孫さんは、「ひいじいちゃん」が亡くなってから生まれたので、

もちろん会ったことはありませんが、

『んでも、おもしゃいっけ』を通して、ご家族の絆がつながったようです。

 

               

 

「宝物の孫たちが成人するまで、まだまだ頑張らんなね」と行明さん。

いまはまだ小さい7人目のお孫さんが大きくなって

『んでも、おもしゃいっけ』を読む日を楽しみにされています♪


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