▼失明乗り越え自伝的小説を出版2017/06/12 18:17 (C) 話して残せる「インタビュー自分史」
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「散りにし花は 〜昭和二十八年、私だけの松川事件〜」
山形市 西村岑一さん
長井市出身で元山形工業高校長を務めた西村岑一さん(出版当時77)の
自伝的小説『散りにし花は〜昭和二十八年、私だけの松川事件〜』の出版を
お手伝いしました。
西村さんは68歳で妻の宏子さんを亡くし、
一人暮らしになった後に網膜の障害で失明。
その悲しみとハンディを乗り越え、口述筆記で著わしたものです。
●
昭和28年、東北大学に入学した西村さんは、たまたま仙台高裁で
松川事件の公判を傍聴したことをきっかけに「松川事件研究会」を発足。
その経緯や自身の行動、学生時代の思い出などを小説の形をとってまとめました。
原稿は、西村さんのお話を録音し、それをもとにして文章に。
「大変だったが、作業中は張り合いがあり、生きがいになった。
多くの人に読んでもらえれば」と西村さん。
山形新聞で紹介され、教え子からも本を読んだと連絡があったそうです。
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西村さんは、訪問の日をとても楽しみにしてくださっていました。
この本が、これからの西村さんの希望につながれば・・・と願っています。
◎「散りにし花は 〜昭和二十八年、私だけの松川事件」
B6判192頁 定価:本体1,700円+税