▼土偶モニュメントの修理2017/05/25 18:24 (C) 獅子宿燻亭6
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長井市西根地区草岡の縄文村に訪れた。
こちらの堤の近くに土偶のモニュメントがある。
30年前に大小様々な各地の縄文土偶をFRP(強化プラスチック)で彫刻にし設置されている。
昨年一番大きい土偶にヒビが見つかり修理を依頼された。
何年前だったか憶えていないが、以前も修理した記憶がある。
実は黒獅子まつり以前に開始する予定だったが、作業を順延させてもらっていた。
新緑が芽吹いて瑞々しい緑が目に染みる。
もう芝生に雑草が伸びて、芝刈り機で作業の進行中だ。
作業を進行しながら鼻孔に入ってくるオゾンや山の薫りに、思わず深呼吸をしてしまう程だ。
一番大きい土偶の首から腕の部分のヒビは、制作の時の繋ぎ目の部分が耐用劣化で剥がれたもの。
この部分を3mm程削って樹脂とガラス繊維で新たに接着する。
FRPで彫刻の成形を行なう作業は、勤めていた時代に習得していた。
獅子宿にある「八尺大獅子」も平成4年頃FRPで制作している。
春とは思えない初夏の強い日射しが降り注いで、作業服から露出している肌がジリジリ日焼けするの
を感じる。
耳を清ませると、もう春蝉がもう鳴き出し木々に木霊している。
自然は爆発的に生命活動を開始していた。
なーーーんか、気持ち良過ぎて作業が進まない。
雨が降ってきたので作業順延だ。
土曜日
蕎麦打を済ませ、11時過ぎに現場に着いて仕事開始・・もうすぐ完成目前なのだが
しばらくすると小学生と父兄達がこちらに向かってゾロゾロガヤガヤ集まってきた。
モニュメント前で記念撮影が始まる気配。
邪魔そうな空気を読んで、陰に隠れるが「すみません、軽トラ邪魔なんで〜」と
声が掛かる。
「退けろだと〜!」(心の声)
サングラスの怪しいヒゲオヤジがブツブツ文句を言い出したので
「大丈夫だそうで〜す〜」と直ぐに依頼撤回の声が聞こえた。
ところが、今度は側で円陣を作って弁当開きが始まり、更に後からドンドン人数が
増え怪しいオヤジを包囲し始めた。
多勢に無勢 コリャいかん!?・・と這々の体で逃げ帰ってきたのである。
結局午後から 又、出直してきて仕上げた。
仕事はヤッパリ静かな環境に限る。