▼獅子幕縫製中2017/05/08 07:45 (C) 獅子宿燻亭6
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獅子頭展の準備で順番待ちしていた獅子幕の縫製をいよいよ開始した。
染め工場に依頼した設計図寸法より、かなりの余裕があり大きな獅子幕になることになった。
長さ12m幅は5.6mという巨大な獅子幕となりそうだ。
裾は麻生地で中から外が見えやすく、ぐるっと細めのロープ縫い込んで引っぱりの破け防止を図る。
数カ所に空気抜き用の穴を設けた。
獅子幕内部の換気や強風であおられた時の通気用にもメリットがある。
獅子幕の取り付け口の縫製にも工夫がある。
獅子頭が後ろから引っ張られる時に獅子頭の顎が上がったり、獅子頭の後頭部の獅子幕のラインを
綺麗に見せる為の隠れた工夫である。
詳細は企業秘密なので、実際に獅子舞いを見てもらいたい。
獅子振りが獅子頭を持つため荒い麻生地で縫製した前幕の部分にも伝統的な工夫がある。
台形に縫製して警固掛かりの時に、幕がめくり上がるのを防いでいる。
前幕の足下にはスリットを設けて、前に突き出す大股の足幅に対応する。
縫製で難しいのは、波模様の柄の継ぎ目合わせだ。
染めの段階で型取りの際に新の生地を一旦縫製する。
それをほどいて模様に合わせ糊置きし染色する。その模様の縫い目幅のちょっとしたズレや
布地の伸びで模様がズレてしまうのだ。
これはやってみないと理解は難しいだろう。
成田八幡の古い獅子幕は布地の幅が30cmで10幅以上を手縫いで仕上げていた。
ミシンの無い時代の信じられない手間隙が込められているのだ。
すり切れた部分や穴も丁寧に大切に修理された獅子幕から、道具を大切に扱う縫製した方々の
想いが伝わってくる。
この獅子幕を見ただけで獅子舞のレベルの高さも感じるのだ。
獅子舞の意識レベルは道具を見れば判る・・・。