▼◆立春朝搾り2012◆平成二十四年壬辰二月四日2012/02/09 16:18 (C) まるはち酒店
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立春の日の朝に合わせて搾る酒がある。
飲み手への想いを込めて自らラベルを手貼りする入魂の酒である。
たかが酒なれども酒屋の心意気がぎっしりと詰った酒である。
2月4日、この日を特別な日と位置づけて「酒屋の原点に立ち返る」大切な一日。
折しも寒波に見舞われた大雪を跳ね除けて今年も元気に参加出来た。
希に見る大雪と日夜格闘の日々を送るこの冬、雪害の恐怖と向き合いながらの日常からか今回程立春にお蔵に来れた喜びを感じた事は無い。
それ故に格別な思いで臨んだ10年目の立春朝搾り。
帰路の悪天候の中、頭を過るのは‘全部無事に御届けしなくては’の一言。
夕方までの限りある時間をタイムスケジュールに沿って作業をこなして行く事が絶対条件となる。
もし途中でトラブルが起きれば全てが遅れてしまうのだ。
そんなプレッシャーとも戦いながら予定通りに淡々と仕事をこなして行く事が求められる一日。
だからこそ無事に届け終え責任を果たした時の解放感と充実感は格別なものがある。
労いと感謝の言葉が心の奥底まで染み入るのは立春ならではである。
「千代寿立春朝搾り」やはりこれは年に一度の特別な酒なのだ。
さて、今年の立春の一日を振り返ってみようと思います、ご笑覧ください。
新酒が出来た合図でもある印の酒林(杉玉)が吊るされた千代寿蔵に赤い立春朝搾りのノボリ旗が素適に映える。
お隣でラベル貼りをしていた新庄市のI氏に倣ってこんなポーズで写真に納まった酒屋おやじ。
今年は一升バージョンのご予約が増えました。
蔵元の心尽くし、立春朝ご飯は格別の美味さ、おにぎり3個をペロリと平らげ豚汁もお替りを頂いて。
御祓いを享けた寒河江八幡宮にて。
責任感から解放された立春の夜は恒例の‘立春朝搾りを楽しむ宴’が「そばきり八寸さん」で催され。
365日熟成の朝搾りや希少な縁起物「冬の月 満月ラベル」が華を添えたラインナップ、八寸名物そば焼味噌や豚シャブ、浅葱と鮪タタキの辛子酢味噌和え等酒徒には堪えられない酒肴の数々。
そして〆は初めて食した「蛤蕎麦」。
蛤から出た濃厚なだし汁と蕎麦が熱々で供されたとても贅沢な一碗。
最後にとっても嬉しいサプライズ。
ごちそうさまでしたぁ〜。
‘立春に春を届ける朝搾り 町の酒屋の心意気’