ヤマガタンver9 > 芋をほじくる

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▼芋をほじくる

芋をほじくる/
秋。

農繁期はもう終わったのであるが、暇になって呆ける時間は全然ない。

人間的にじっとしてられないという性格の為なのか、どうなのか良く分からんのであるが、若い頃の様に、ご婦人とまったり過ごす秋の温泉のややネットリ系のひと時、などと言うものはもはや大昔の出来事。

追われる追われる・・・
仕事をいくらしても終わらない。

「働けど、働けど、
 我が暮らし楽にならざり
 ぢっと手を見る」       石川啄木

啄木は割と浪費家というか、言う割に働かない人だったのではないかと言われているが、まあ、労働者の気持ちを表す詩として、なかなかの表現である。


先日、小学校1年生の畑の先生ということで、最後の仕上げ、サツマイモの収穫に行ってきた。
60本のサツマイモの苗を植えた訳だが、良く育っている。

まずは、蔓を方付け、それから子供たちの出番である。
準備が整うと、子供たちは一斉に目指す蔓の在処、芋の在処へ取付く。

そして、手でほじくりはじめるのである。

しかしなぁ〜、手でほじくれるもんじゃねえ。

さんざん芋の上を歩き回り、踏んづけて、カチカチになった土を大汗流してシャベルでほじくる・・・・・
芋が見えると子供たちは待っていられない。
競争、或いは喧嘩、横取り、かっさらい・・・・
見えるとすぐに掴んで引っ張る。

まったく危ないったらないのだが、そこは小さなガキどもで、まあ、可愛い。

受難は芋である。
ごろりと丸い芋は良いのだが、細長いのはみんな折れちゃう。ポキッ!!

おいおい、むしるんじゃなくて、優しく引っ張るんだ・・・・
教えたところで子供たちは、誰が早く多く採るのかにご執心・・・・

あわわ・・・・・

ゆうきの里祭りで販売する予定らしいが・・・・あららぁ〜〜〜

それでも100キロ近い収穫である。
でかい芋は1個で2キロくらいのもあった。
上出来である。



午後からブドウ園の剪定を始めた。
来年も美味しいブドウが出来るように。
冬の雪に棚が潰されないように。

思い切った剪定をする。

いっぱい日光が当たり、美味しいブドウが出来るように。

プレミアムのデラウェアが出来るようにである。
俺のブドウは特別甘い。
それ以上に甘くなるように。

来年は、出来る限りプレミアムブドウとして、分かって頂ける方々に積極的に販売したいと思う。
農協に販売したところで、量で勝負みたいなもので、味など関係ないのである。
正直、こんなブドウでいいの??みたいなブドウが普通に出荷されている。

一般農家の60%くらいしか収穫量がない我が家のブドウ。

美味しいんだけどね・・・・・・。

ブドウ園脇の池には、田んぼの除草で頑張った鴨たちがいる。
キツネなどにやられて、半分以下に減ってしまった。
俺が喰う前に、全部いなくなっちゃいそうだ・・・・・


ブドウ園の近くの藪を押し歩くと、クリタケが出ていた。
味噌汁に投入したが、クリタケが出るとキノコは終盤なのである。

松茸・・・・今年はダメか。
名人でも、小指か薬指程のものを1本2本と言っている。
今日、山へ行って見よう。





チビ犬「アッシュ」のカイカイ病も落ち着いてきた。
他の生き物にうつる心配ももうないだろう。

射撃場に行って、鉄砲の音になれるように訓練である。

同じ様に犬を連れてきている人がいる。
でっかい犬。

ジコ姉ちゃんは犬の番である。


何と、あの間抜け顔のアッシュ・・・
でっかい犬に果敢にアタック・・・・・・・・
何じゃこりゃ、ずいぶん気が大きいもんだ(笑)
熊にもかかる犬だって言ってたけど、頼もしいなぁ

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