▼鉄筋とコンクリートは、おしどり夫婦2004/11/10 21:25 (C) 金内勝彦設計工房
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続いては、基礎工事です。
写真は、基礎に必要な鉄筋を配筋しているところです。
基礎には、鉄筋コンクリートを使います。
その名の通り、コンクリートの中に鉄筋を入れた構造です。
鉄筋とコンクリートは、とても相性がよく、まるでおしどり夫婦。
コンクリートは、圧縮力にはとても優れていますが、引張り力にはとても弱い。
そこで引張り力に優れた鉄筋が、その弱点を補います。
しかし、鉄筋は酸化すると錆びてもろいため、アルカリ性のコンクリートが優しく包み込みます。
しかし、それだけではありません。
非常にきびしい四季の温度変化にも、ひび割れずに一体でいられるのは、熱変化による膨張の度合いを示す線膨張係数がほぼ同じためです。
(鉄筋とコンクリートの線膨張係数は 1×10-5/℃。アルミはその2倍。ステンレスはその1/10。)
神が与えた、奇跡とでも言うべき偶然です。
現代建築を大きく飛躍させた鉄筋コンクリート造は、この奇跡なくしてはあり得ませんでした。