▼1月19日(水) 雪ときどき曇り2011/01/19 23:55 (C) ★ 蕎麦屋の冒険はつづくのか?ぞーこー太郎は奮闘するのか?2011..
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どーもっし、ぞーこー太郎です。
当方、長井市の伊佐沢地区は大きく4つの地区に分かれます。
上伊佐沢、中伊佐沢、下伊佐沢、芦沢です。
うちは中伊佐沢なのですが、さらに中伊佐沢北と中伊佐沢南に分かれます。
うちは中伊佐沢北なのですが、さらに三班に分かれます。
その中伊佐沢北三班がいわゆる「隣組(5人組)」です。
中北三班は13戸からなります。
うちは余所者ですが入っていますし、もう1戸、昨年引っ越してきた方がおられます。
3日前にその隣組内のおばあちゃんが亡くなりました。
今日は告別式のお手伝いでした。
ホールには3種のグループに分けられます。
親族、一般参列者、そして隣組です。
隣組内において、セレモニーホールでの告別式は2度目です。
昨年の春先に初体験していました。
セレモニーホールでの、とわざわざ断ったのは、少し前までは
自宅やお寺で行っていたものが変化したためです。
同じ隣組内で誰かが亡くなると、直ちに「葬儀委員」が召集されます。
主に旦那衆(世帯主)が全員集まります。
亡くなられた方の自宅に集まり、喪主と話し合い
葬儀委員長(お手伝いの全体を指揮する)や、悉銭(しゅせん)を集める人、
お墓を掃除する人、役場に届ける人、告別式までの段取りや当日の役割分担など
事細かに人員を配置します。
旦那衆は勤め人も自営業者も農家も、みな仕事を休んで集まります。
悉銭(しゅせん)というのは、「しゃし集め」といって、中伊佐沢北三班全戸に、〇〇さんが亡くなったということを知らせて回る役目です。
そして各戸から10円玉を受け取ります。これは手形のようなものだそうで、「確かに聞きました」という確認の意味で、不義理がないようにする為だそうです。
おなご衆(奥様方)は、裏方です。
お葬式が終わるまで、親族に代わって台所仕事や接客を担います。
買出ししたり、共同の什器を用意したり、煮しめや白蒸かしを作ったり、来訪者に対応したり。
しかし、このおなご衆の仕事は、セレモニーホール葬では必要無くなったそうです。昔は大変だったと言っていました。
今回は雪の季節ですので、納骨の段取りはありません。
昨年はこの係りで、お墓掃除をしました。
告別式では、受付に立って引き出物を渡したり、香典を預ったりします。
もちろんお焼香もします。坊さんの寸評もします。
ホールでの告別式が終わると、喪主の自宅にまた集まり、「段払い」という慰労会のような席が設けられ、仏壇の前にして、隣組衆は上座に座り、喪主や親族から慰労の酒飲みを受けます。
昔話や故人の話でひときり盛り上がると、隣組衆は全員で退席し、お役御免とあいなります。
前回の葬儀では「お念仏」といって、なが〜い数珠を全員で回しながら「なんまいだーぶ」と、長老格の方の唱和と鉦に合わせて、延々と唱えました。
そのときは初めてで感動しましたが、今回はやりませんでした。
地域の一員として、また世帯主として様々な役職や仕事がありますが、このお葬式というのは大きなイベントですね。ただし、やはり省力化、省手間化していることは否めません。時代や人々の働き方によって変化するからでしょうね。
村八分といいますが、残りの二分は火事と葬式だそうです。どんな人でもその二分に関しては地域が世話をしたそうです。
私の生まれ育った地元では全く無い文化(あるかもしれないが触れて無い)ですので、新鮮です。
田舎暮らしもいろいろあるもんです。
※これは今日聞きかじったことを記憶の範囲で書き記したため、不正確なことや不十分な記述があると思います。また、地域によっても違いがあるようです。ご容赦ください。