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▼入試体験記&アドバイス〜その4

今日は歴史遺産学科と美術科日本画コース。

歴史遺産学科
○自分の受けたい科目はなるべくその科目の教科書を徹底的に勉強することと、その科目を奥までとりくんだ方が良い。また、小論文は基本通りに書けばよいものではない。基礎的な小論文の書き方だけを覚えてはならない。地元の歴史遺産や文化的景観、そして歴史遺産に関する記事に目を通し、自分なりの考えを養うことが必要である。

○私は貴学から届いた入試問題の解答集を見て、歴史遺産学科の一般入試の出題傾向を調べました。一般入試は小論文対策を重点的にやりました。私が受験した歴史遺産学科では例年文化財の保存問題に関する新聞記事等の資料から出題されていることが分かったので、インターネットで文化財関係の記事を検索して読んだり、図書館や書店で関連する本を探して読んだりしました。そして、自分なりに、文化財の保存問題を見つけてそれについて小論文を書き、担任の先生に添削していただきました。試験当日の小論文は、練習したもののなかには無い題材でとても悩みましたが、読んでいた本の内容と絡めて、なんとかまとめることができ本を読んでいてよかったと思いました。私は、芸工大を受験することに決めたのが入試の直前だった為、小論文対策にとても焦ってしまったので、日頃から本などをもっと沢山読んでおけばよかったと少し後悔しました。確かに、文化財や歴史関係の事には興味があったので普段から少しずつ読んだりはしていたのですが、小論文対策の時に色々調べたりする中で、まだまだ勉強不足だったなと、痛感しました。読んだ本は面白い内容のものが多く、中にはトリビアになりそうなもの(決してムダ知識ではないですが)もあり、思わずへえと言ってしまいそうなものもありました。これから、勉強していく上で為になることも数多くありました。従って、これから芸工大を受験する人にアドバイスするとすれば、日頃から本や新聞を読むことと、ただ読むだけでなく、その事柄に対する自分の考えを持つことが大切だと思います。

○小論文は芸工大を受験すると決めてから図書館に通い、歴史や文化遺産に関係する内容を選び、要約を行ったり、ジャンルに合った本を読むことをしたりして、十分に対策した。試験を終えて感じたことは芸工大の学科は非常に基本的な問題。基礎問題が多かったので、学科で点を落とすことは致命的だと感じた。学科以上に実技に力を入れることが大切だと思う。専門的な知識、自分の進路に対する明確な考えを持つことが大切だと思う。

○歴史遺産学科の試験の小論文対策として、まず地元の歴史や有形・無形の遺産や自然をとにかく調べました。そこで現状や良い点・問題点を自分の言葉で表現する練習をしました。博物館にも足を運び様々な資料を見ました。次に、過去問を解き、必ず先生方に添削してもらいました。美術・歴史・地理・国語・英語と様々な担当の先生方に見てもらうのが良いです。いろんな視点から意見がもらえるのでとても参考になります。遺産に関する新聞記事や雑誌などをたくさん読み自分なりに理解することが大事でした。つまり、歴史遺産に対する愛情を自分の言葉で表し、文章を見る人に明確に意見を伝え、論旨にそって答える練習をたくさんしたほうがいいです。

○過去問の小論文を何度も書いて、担当の先生にチェックをしてもらった。最初は頭が真っ白で文にならなかったが遺跡見学や博物館見学を通して徐々に自分の考えを磨くことができた。説明会やオープンキャンパスにも参加して新しい発見をすることができた。だが、科目勉強がなかなか成果がでず、小論文も自信たっぷりとまではできなかった。当日は自分のすべてをだすつもりで受験した。そして合格発表日まで本当につらい気分がした。合格することができてとてもうれしい。



美術科日本画コース
○受験の内容はだいたいどこの大学でも同じですが、本学は他の大学にくらべると時間が短いので手を早くできる様にパレットなど工夫をしました。後、何がでても描くことが出来るように身の回りのものをたくさん描きました。一つの画面が「やわらかいもの、かたいもの、ザラザラしたもの、しっかりしたもの」など一つ一つまったく違うものでも一枚の絵になるように心がけました。

○入試に向けて取り組むからといって『楽しむ』という事を忘れてはいけないと思いました。入試はこれから自分達がやっていきたい事と1番近い形の内容で行われます。これほど楽しい受験は他にないのではないかと今思えますが、自分自身時々その事を忘れてしまう事がありました。自分はこうなりたい!こうしたい!やっぱりこれが好きだ!楽しい!と再確認しつつ取り組んでいってほしいと思います。

○技術やそういうことだけでなく、制作に対する気持ちや、作家意識をちゃんと見てくれる学校だと思うので、自分の内面をやせさせないで、毎日を見て感じて豊かにしっかり暮らしていくことが大切だと思います。それは作家としてやっていくときにも大切なことだし、作品はそれを克明に映すから、自分自身もごまかさずに見つめることが合格につながると思っています。


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