▼10月21日(水) 郵政民営化2009/10/21 14:27 (C) 向井の”つれづれなるままに”
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郵政民営化の方針を政府が転換するというか逆回しというか、
要するに元に戻すということで、
それでは自分が社長でいることは適切ではないということでの辞任だそうだ。
確かに「かんぽの宿」での強引な手法には疑問もあるが、
それなりに成果をあげていただけに残念ですね。
郵政民営化の発端は、小泉元首相が四年前に民営化をかかげて選挙して圧勝し、
国民の支持を得たことがだったのです。
郵便貯金と簡易保険で数百兆円の金を財務相に民間から吸い上げ、
財政投融資を通じて無駄な事業に使われいた状況を変え、
好き勝手にやっていた流れを絶ち市場を開放するというのが、
目的であったのですが、これでまた数々の外郭団体を作り天下り先を確保するというかつての官僚組織の膨張路線に後戻りということになるのではないでしょうか。
先ほどのニュースで次期社長が元大蔵事務次官だそうで、
民営化の元に戻すというあまりにも象徴的な人事です。
景気の悪いのは小泉改革のせい、だから郵政民営化も悪いというあまりにも単純な論理での強引な時計の針の逆もどしは結果的には国民につけを回されるのではないかと杞憂します。
郵便事業も独占していたのをまだ不十分だがクロネコなど民間に部分的に開放してとても便利になっています。
ネットの普及で郵便事業もこれからどんどん赤字になっていくはずですが、
民営化で郵便事業など単体で採算をきちんと見るというのもやれなくなるようで、
また以前のいくら赤字を出しても簡保や郵貯での利益で補てんするという流れになるようです。
50兆円の国債発行するそうですが、
税収は40兆円を下回る現状で税収を上回る国債発行は戦後初めてだそうです。
それくら異常事態であるのに、
またまた「どんぶり勘定」の時代にさかのぼるのかと疑問を感ぜざる得ません。
「なぜ民営化が必要だったのか」という原点を忘れて、
論理をすりかえた今回の逆行にはツケを将来に回すだけだと思いますがねぇ・・・