▼6月6日(土) 信念の男2009/06/06 11:50 (C) 向井の”つれづれなるままに”
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鳩山総務大臣が西川日本郵政社長の続投を認可しないと明言し、
政界が混乱に陥っています。
宿泊施設の「かんぽの宿」の売却をめぐる日本郵政の不適際などを問題視して、
彼の再任を受け入れることは「正義感や信念を捨てることになる」のだそうです。
確かに「かんぽの宿」の売却には不透明な部分があったし、
障害者団体向けの料金割引制度を悪用した件では逮捕者も出た。
もちろん西川社長は管理監督責任を問われてもそれはしょうがない。
ただ、「かんぽの宿」については再調査しても不正は見つからなかったと報告されている。
結果として「かんぽの宿」は売却されず、今でも赤字を垂れ流し続けている状態です。
いったい鳩山大臣はあれほど大騒ぎをして何がしたかったのか分かりません。
そんなに叩き売ったというのなら、すぐ再入札をすれば買い手がすぐ現れると思いますが、
いくらそれなりの資産があると他に転用できないというシバリがある「かんぽの宿」を買って赤字を垂れ流す覚悟のある企業などそうは出ないでしょう。
鳩山大臣の今回の大騒ぎの源は、
「郵政民営化を阻止」というか横やりを入れてやろうというのが見え見えですね。
彼は田中角栄の秘書をしていました。
角栄氏は特定郵便局を利用して集票してきたのです。
全国に2万以上あったわけですからかなりの集票マシーンだったのです。
その見返りとして公務員の身分を保証して、自宅を郵便局としてかなり割高な賃貸料を国から支払われていたのです。
公務員であるにかかわらず、形式的な任用試験を身内だけに行い、
ほぼ世襲でこの地位を継承し続けていたのです。
しかし、世の中の流れが利権団体に利益を誘導して票を集めるという仕組みが成り立たなくなってきたのです。
そこに小泉純一郎が登場して田中派が握っていた利権をぶちこわしたわけです。
彼が言っていた「自民党をぶっこわす」と言っていたのは田中派を中心とした自民党の主流派閥のことだったのです。
彼は冷や飯を食わされた福田派でしたからね。
鳩山総務大臣はその田中角栄の秘書だったわけですから、
今回のスタンドプレーの裏側にはそのような流れがあるのです。
クビになればなったで自分は郵政民営化に間接的に抵抗したと態度が取れると計算しているのです。
どう考えてもこれが「信念の男」とは思えませんが。
もし彼がそんなに信念の男なら、彼が遺産相続したブリジストンの株を売って、
いまだに買い手の現れないで赤字を垂れ流し続けている「かんぽの宿」を、
買い取ったらどうでしょう。
それでこそ「信念の男」と言えるのではないでしょうか。