▼5月31日(日) しがらみ2009/05/31 11:50 (C) 向井の”つれづれなるままに”
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財務相は厚生労働省に対して、大都市への医師の集中や、
特定の診療科への集中を解消するために、
診療報酬を見直しするということを検討しているそうです。
医師の数は10年間で23万人から26万4千人に14%増えたそうですが、
増えたのは首都圏だけで地方はぜんぜん増えていないそうです。
診療科では精神科が20%、整形外科が15%増えた一方、
いろんな意味で大変な産婦人科は10.6%も減少、
外科も7.7%それぞれ減った。
産婦人科の減少などは少子化の影響もあるのかもしれませんが、
事故が起きたときに医師の責任が厳しく追及されるという背景もあり、
なるべくそのようなことが起こらない診療科を医師が選ぶという傾向にあるのでしょう。
この医師の偏在を解消するために財務省が考えたのが、
同じ診療内容でも報酬が勤務医より開業医のほうが高く設定されているという、
現行の制度を変えるということだそうです。
開業医の平均年収は勤務医より1.8倍以上高いそうで、
勤務医を辞めて開業医を目指す医師が増えてきて、
救急医療に追われる拠点病院での医師不足が深刻で、
患者のたらい回しの原因にもなっているそうです。
とこの記事を読むとなんとなく財務省もやるじゃないかという気がしますが、
現実にはどうでしょうね。
なぜかといえば、今回の厚生労働省の分割問題でも大反対で根回しをした、
自民党の族議員の存在です。
日本医師会は自民党の有力な支持母体ですから、
そうとうな抵抗が予想されるからなのです。
たぶん、このままではうやむやにされてしまうような気がしますけどね。
あとは、政権が自民党から民主党へと交代することで何とかなるかもしれませんね。
なんせ民主党と日本医師会は関係ないし、
官僚に対しても民主党は強く出るでしょうからね。
やはり政権交代というのは一定の効果が期待できるような気がします。
ただ、もうちょっと民主党がしっかりしてくれればですけど・・・・