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▼5月10日(日)     経営はギャンブルか

5月10日(日)     経営はギャンブルか/
インドの22万円の車。




トヨタ自動車の営業赤字幅がさらに拡大するようです。


上半期に6000億円の赤字、下半期にも2500億円の赤字の予想です。

8000億円のコスト削減を計画しているそうですが、
8000億円のコストをどうやって下げるのでしょうかねぇ。

GMは車の販売が半分しか売れなくて、いくらアメリカ政府が援助しても車が売れなきゃどうしようもないという状況のようです。

トヨタの車もアメリカでは3位に下がったようで、
今後どうなるのか先は読めない状況にあるようです。

対するホンダは現役ながら100億円の黒字確保する予定だそうです。


どうしてこんなに差が開いたのかというと、
トヨタの生産能力が現在1000万台だそうですが、350万台の生産能力が過剰だそうです。

それに対して売上高がトヨタの半分のホンダは生産能力が400万台で100万台の生産能力が過剰だそうです。



トヨタはここ2、3年アクセルを踏んで多額の設備投資をして生産能力の増強を急いだのです。

アメリカで大型車の工場を建設しサブプライムローンなどでふくらんだ大型車市場に参入しました。
それに対してホンダは工場建設やトヨタが進出したロシア工場には、リスクがあるからと建設に踏み切らなかった。



ホンダがF-1の撤退や新工場の建設先送りなどに舵を切ったが、

かたやトヨタは工場の統廃合などもしないそうでうす。

生産設備には手をつけないでラインの速度を落としたり、

休業日を設けるなどで対応するそうです。

「このまま市場が縮小し続けることはない」と、

渡辺社長は今すぐ工場を閉鎖する考えは無いと言っているそうです。



確かに、他社が減産して工場を減らせば簡単には増やせないから、

車が売れ出したらトヨタの一人勝ちになることは間違いないでしょう。



しかし、それが何年も先のことだったり、

新興国のインドや中国からめちゃくちゃ安い車が出てきたら、

現在でも1000万台の生産能力に650万台しか売れてないのだから、

悲惨な状況が想像つきますけどね。



今日の話は別にトヨタを心配しての話というより、

経営者としての判断はほんと難しいということなのです。



ほんと経営はある意味、バクチのようなモノなのです。

吉と出るか凶と出るかは誰にも分かりません。

だからこその自動車業界の苦境なのです。



そうなると「私はは中小企業オヤジです」というような根性の座った、

スズキ自動車の鈴木会長のような感の働くばくち打ちには勝てないのかなと、
思ったりしますね。


ホント経営判断は企業の大小には関係ないですね。



むしろ優秀な人たちばかりだからリスクを取らない安全策を選択して、

結果として逆になってしまったということもありますし、

ホント難しいですね。

トヨタにしても売上がGMを抜くのが確実だと言われたときには正解だったわけで、

ちょっと風向きが変わっただけで、

大失敗というぶうになるわけですからね。



一寸先は闇というのが経営なのでしょうか。

まったく分かりません。
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