ヤマガタンver9 > 一番ではない。

平成２１年１月７日
　かなりの気合を入れて、転院を目的としてＴ病院に行ってきた。しかし、入院許可の結論は持ち越し。拍子抜け？じれったい？これが病院のシステム？

　このＴ病院で移植するという決断に至るまでは時間がかかった。優柔不断のせいかも。
　今の病院からは眺めがいい。町が一望できると言っていい。
　決断した後、町を眺めた。病院の駐車場を見た。そのときに感じたことは「自分が一番辛いんじゃない」ということ。

　一番とは、良くも悪くも使う言葉。ナンバー１というチャンピオンもあれば、ワースト１というビリもある。
　ナンバー１には「上には上がいる」という言葉があるように、一番と決め付けるには相当な根拠が必要。数的な根拠か・・。
　
　自分の家族、そして、自分を心配してくれる人・・苦しんでいる人、辛い人はいる。
　そして、病院から見えた車の数。この車の中には、自分よりも大変な病気をもって闘っている人がいる。そして、自分の病室の周りにもいる。全国には、同じ白血病で闘っている人がいる。「自分が一番辛いんじゃない」「一番苦しんでいるわけではない」と思った。一番なんか、ありえないと・・。

　そんな中、世の中では、殺人だ、自殺だ、心中だと命を粗末している人がいる。　俺が一番頭に来るのは、命を粗末している人間だ。この病気になって、そう思った。
　

　待つ・・・私にとって、一番苦手かもしれない。
　連ドラ見たら・・・結末が気になって、次週を待てず必ずといっていいくらい、原作を読んでしまう。
　
　どんなに、美味しいお店でも、並んで待つなら、食べなくていい。

　こんな事でさえ、待てないのに・・・
　日常的に、待つという作業を好まないのに・・・
　命に関わることを・・・待てと言われるのは、ホンとに苦痛です。
　でも、今回ばかりは、慎重に・・・
　即決できないのなら違う病院・・・と即決するほうが危険だ。
　早急に返事をすると言った、Drの言葉を信じて、待ってみよう。

　
　
　

読ませていただきました｡T病院行きご苦労さまでした｡お二人の深い葛藤を読ませていただき、胸が締め付けられる思いです｡これから先のとてつもない大きな壁を乗り越えていかなければならない二人に励ましの言葉など何の意味も待ちえないと思いつつ、私から「信じること」メッセージとして送ります｡私は君が元気に復帰してくれることしか信じていません｡二人もそれしか考えていないはずです｡小さなつまずきや寄り道があるかもしれません｡でも目標は明確なのですからそれに向かってファイトを燃やすしかありません｡「心を鍛える言葉」というほんの中に、川上哲治が現役時代スランプに陥り、禅の修業で教えられた言葉が紹介されています｡
「氷を溶かして水に」と言う言葉です。意味は「あなたは練習も確かに良くやっているけど、今のあんたは氷だ｡それじゃ手も洗えないし、お茶にも出来ないし、体も洗えない｡だからその氷を溶かして水にしないか。水にすれば色々なものに使える｡今あなたがしっかり見に付けたものを水にする修行をしてみないか｡」と諭され禅修行に励んだそうです｡「柳は緑、花は紅」と言う言葉は「自分が出来ることを精一杯やろう、それでいいんだ」と言う境地です｡不安なことが絶えず襲い心を苦しめるかもしれませんが、未来を信じています｡私たちも出来ることから少しづつですが応援していきます｡「氷から水に」医者とタッグを組みましょう｡

このブログがバレるのは時間の問題だと思っていましたが・・
ブログで情報を発信することにより、いろいろな情報が集まってくると思い、このブログの当初の目的からは違ってきましたが、始めたのです。少し恥ずかしいですね。
　でも、ありがたき励ましの言葉、私のエネルギーとさせていただきます。まずまず、一歩一歩。難敵を一つずつ倒していきたいと思います。