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▼あの時の運転士の話

あの時の運転士の話/

 特別な思い入れのある西大塚駅。来年で110歳を迎える。両親の実家の最寄り駅ということもあり、特別な思い入れのある駅。幼少期の頃に乗り降りした記憶がよみがえる。

 

 ある日のこと。運転士横に立ち、ずっと線路を見つめる高齢の男性。聞けば、数十年ぶりの長井線だという。戦時疎開の時に、赤湯から西大塚駅まで線路を歩いて以来だという。松川橋の上を歩いた話も聞いた。

 

 列車が西大塚駅に着いた時、そのお客様は涙を流していた。そのお客様の言葉が、今でも忘れられない。「駅舎があのときのままで良かった。ありがとう」

 

 

【おらだの会】ある運転士から聞いた話である。今年は全線開業100年であり、来年は長井駅までの開業110年になる。それぞれの思いを受け止めながら、子や孫たちに楽しい想い出の種を伝えていきたいものだ。


2023/09/17 06:41 (C) おらだの会3
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